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新春の澄み切った青空の上から

2006年の春だったように思う。
荒川市民マラソンの前日受付をするため、河川敷の会場に行った。
これが私の初フルマラソンだった。

受付を済ませナンバーカードをもらい、いくつかあるランニング用品のブースを見て回る。
するとテントの前でテーブルを出してちょこんと座っているおじさんがいた。
周りにだれもいなくって、なにか落ち着かない感じに見えた。

こんなところで何をやっているのだろう。

そこにご婦人がやってきてなにか話しかけている。
「・・・ファンなんです。読みましたよ。感動しました。」

テーブルにはその人が書いたらしい本が並べてあった。

2008年の冬だったろうか。
皇居近くのシャワー施設、ランナーズステーションの
「ウルトラマラソンプロジェクト」に参加した。
そこで話をしていたのは、あのおじさんだ。

その時私はすでに彼の書いた本を読んでいて、話をもっと聞きたくて
その企画に参加したのだ。
その後の打ち上げは四谷駅近くのテング酒場だった。
そこで直接お話が出来たのがうれしかったのを覚えている。

2009年の4月、チャレンジ富士五湖100km、
富士急ハイランド前のおにぎりエイドを出たところで
後ろから不意に話しかけられた。
たぶんプロジェクトのTシャツを着ていたから後姿でもわかったのだろう。
まだまだ続く長い道のりの不安を訴えると彼は人なつっこい笑顔でこう話してくれた。

「先のことは考えることないよ。目の前の道を楽しんでゆっくりと走るだけだよ。」

その時あの本に書かれたような
憧れの「ウルトラマラソン」を俺は走っているんだな、と思った。
その初めてのウルトラにはやっぱり自分なりにドラマがあって、
いわゆる「自分の足で移動する、日帰り旅行」は苦しかったけど、
やっぱり楽しかった。

走る理由は人それぞれだと思う。

私はランナーズで連載されていたエッセイや彼の本の世界観にあこがれ、
ウルトラを走り始めた。その長く苦しい旅路で見える風景を、そこにいる人を、
そこにいる自分を、感じたかった。
ウルトラは、何も出来ない、足りないものだらけの私に、色々な事を教えてくれた。

そして彼は先日、その「人生」と言う名の長い長いウルトラマラソンをゴールした。

この澄み切った新春の青空の上から、
まだよろよろと走っている私たちを見て微笑んでいるのかもしれない。

そしてこう言うのだろう。

「先のことは考える事ないよ。目の前の道を楽しんでゆっくり走るだけだよ。」




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プロフィール

ジミー

Author:ジミー
走っても痩せない。なぜならば食って、飲んでるから。


【自己ベスト】
2009年 第12回荒川市民マラソン   3時間55分
2009年 第10回谷川真理ハーフマラソン 1時間46分
2011年 第7回いわて銀河100Kmチャレンジ 13時間29分

【初レース】
2005年かすみがうら10マイル
【初フルマラソン】
2006年 第9回荒川市民マラソン    6時間10分

【東京マラソン】
第1回だけ当選しました。土砂降りのこの大会記録は6時間46分
あと14分遅ければ都知事と握手してテレビに写ったのに。
膝が痛くてそんな余裕ありませんでした。

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