スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

暖かな日差しがあふれる場所へ ~日本の復興を「いわき」から 復興祈念 第3回いわきサンシャインマラソン~

2012_0212いわきサンシャイン0262 
小名浜には強い思い入れがある。

投げ釣りに夢中になっていた頃、ここへは何十回と訪れていた。
なぜならその頃、陸からの釣りでのマコガレイの日本記録が出されたのが
小名浜港の沖堤(離れ堤防)であり、大物釣りのメッカであったからだ。

深夜だと東京から2時間、常磐道いわき勿来(なこそ)ICから小名浜港は近く、
沖堤に釣り人を渡す渡船屋も多い。

しかも簡易宿泊できる健康ランドが比較的近くに3件もあり、
連日釣りをするには最高の条件が揃っていた。

冬、まだ薄暗い早朝、船で沖堤に渡る。
そそくさと場所を決め、準備を始める。
太い針に青いそめを団子状になるまでこれでもかと刺し、
30号近くのオモリを使って4メートルの長い竿を思いっきり振ると
風切音と共に青空吸い込まれた仕掛けはかなり遠くまで飛んで行き
やがて静かな海原に落ちる。

竿を立て、手元で太い口径のスピニングリールのハンドルをゆっくり回す。
道糸のPEラインは100メートル先の地底の形状を繊細に手元に伝え、
私は魚の気配を探りながら、変化のあるポイントに仕掛けを落ち着かせる。

そして竿をスタンドに置き、顔を上げると目の前に広がる360度の海のパノラマ。
三崎公園のマリンタワー、反対側には照島。

朝焼けの小名浜の景色を、この沖堤から見るのが好きだった。



   
当初は関東近郊には余り無い
そんなダイナミックな釣りや素晴らしい景色に魅了されていたが
次第に想いは変わっていく。

渡船屋のおじちゃん、お土産屋のおばちゃん、竿を並べる釣り人達、
現地の人たちと触れ合っていくと次第にその心地よさに惹かれていった。

『うろこいち』の刺身定食はどっさりと切り身が盛られている。

昼時には人気店ゆえに忙しすぎて殺伐としている店内も、
少し時間を過ぎると居心地の良い場所に代わっているのだ。

秋には単品でサンマの刺身を追加。
オレンジがかった新鮮な身は脂が乗っていてとろけていた。

アンキモは口の中でほろほろとほどけ、濃厚なうまみが広がる。

ナメタガレイの煮付けを食べたのも、ここが初めてだった。
こちらではお正月に食べる縁起物らしい。
お婆さんに似ているから、もしくはウンチに似ているから
別名ババガレイというのだそうだ。
その名に似付かわない、ねっとりほっこりとした上品な味。

連日通っていると顔も覚えられて、お店のおばちゃんがいろいろと話しかけてくる。
明るくて、「日本のかあちゃん」そのものだった。
定食に付く塩辛や漬物、カツオの角煮、半身のカニの入ったみそ汁、
ご飯のおかわりをサービスしてくれた。
これはたまらない。
酒の飲めない仲間に運転を頼み、思わず明るいうちから日本酒を飲んだ。

この店はとなりで海産物も売っていて、ここの塩辛が大好きな私は
行くたび解凍していないものを出してもらって5.6個買い
クーラーボックスに入れて持ち帰る。
東京でそれを散々楽しみ、時には友人たちに配った。
保存料が入っていないので解凍するとそんなに日持ちはしないが
イカがみずみずしく薄塩加減でうまいのだ。
ただ、マラソンに夢中になってからはあまり釣りに出る機会も少なくなり、
小名浜に行くことも最近は無かった。

そして、3月11日。

テレビではその時のららミュウや小名浜魚市場やアクアマリン水族館が映し出された。
そんな悲惨な状態でも、そこがどこだか私にはすぐに分かった。

あそこで貝焼き食った。
魚市場前の堤防に車を横付けして釣りをした。
夏祭りで花火も、見た。

そして『うろこいち』は現在もまだ営業していない。

去年6月、いわて銀河ウルトラが終わった後に
私でも参加できるボランティアの団体を探した。
もっと早くやるべきだったかもしれない。
けれど、自分の根の張った生活の上でボランティアをしたかった。
まず自分が無理せずやるべきことをやって、その上での行動こそ持続すると。
決して感情的な、一時の勢いではないと。

ネットで検索したが、ボランティアバスは旅行会社主催で
観光が混ざってるものが多かった。

もちろんそれでもいいと思う。
不謹慎という言葉もあったが、そんなことどうでもいいことだ。
どうせなら観光ルートで被災地に入って
皆で真剣に体験ボランティアなんて企画でもいい。

観光だろうが、不謹慎だろうが、
現地の人にとってがれきが無くなることが重要なのだ。

私は日帰りが無理なく参加出来てベストだと思い、
さいたまから出発の、ある団体を見つけた。

そして偶然、その団体の行先が小名浜だった。

これは縁だ。
小名浜への思いが、蘇る。

参加費が安く、人気のボランティアバスだったので乗れたのが8月。
初めての作業が、ある幼稚園の側溝堀りだった。

その幼稚園に入ると屋内では子供たちの姿が見えた。
私たちの恰好はマスク、ゴーグル、夏なのに長袖、長靴、布グローブ。
そんな重装備な連中がよほど珍しかったんだろう。
部屋からこっちをジッと見ている。

私たちは鉄板をはがし、側溝にたまった砂や泥をスコップで掻き出していく。
それを土嚢袋に入れ小名浜ボランティアセンターの人がトラックに載せた。

半分ほど終わり、程なく昼休憩になる。
チームリーダーに聞いた。
「一旦側溝のフタを直したほうが良いっすか?」
子供が外に出てきたとき、ハマってしまう危険があるかなと思ったからだ。
リーダーが保母さんに聞くとその必要は無い、との事だった。

幼稚園の庭には、スベリ台、ブランコ、ジャングルジムなどがあったが、
ブランコは座る部分が無く、すべり台は階段を外され登れない。
ジャングルジムは立ち入り禁止のテープがぐるぐる巻にしてあった。

ここまで津波が来たのか。
私はすっかりそう思い込んでいた、津波の被害だと。

午後の作業を開始すると、お昼寝前の子供たちがまたこっちを見ていた。
マスク、ゴーグルをしたまま、手を振る。
子供達は恥ずかしそうに、ニコっと笑って手を振り返してくれた。

作業がほぼ終わると私も含めチームの多くは別の作業場に移動し、
その幼稚園には少数のメンバーが残った。

帰りのバスの中で、残ったチームが幼稚園の保母さんから聞いた話が紹介される。

庭のすべり台は、子供たちが利用できないようにワザと階段を外したらしい。
もちろんブランコも、ジャングルジムも。
要は、当時はまだ放射線の危険性についてウワサされていたので、
幼稚園としては子供たちを外に出せないのだそうだ。
だから、昼休みだって側溝のフタは外したままでいい。

そういえば、バスでここに来るまで子供の姿を見なかった。

私たちが幼稚園に来たとき、ふと窓が締められたのを思い出す。
父兄たちの、保母さん達の、現実的な恐怖と苦悩が直に伝わってきた。

皆深く、とても深く、傷ついている。

そして私は現実を知る。同時に、無知を恥じた。

※現在(2/28)、いわき市の線量は全く問題ないそうだ。いわき市ホームページ

この日、別のチームは高校の体育館の復旧のお手伝いに行っていた。
こちらも帰りのバスの中での報告で、壮絶な状況を知る。
後で写真も見せてもらった。言葉を失う。

すでのあの日から5が月経ってるのに。

その高校の前が、サンシャインマラソンのコースになっている。

10/1のいわき復興祭にも参加した。
小名浜ボラセンの要請を受けて、チームとしてその祭りに参加し 『いわき踊り』を踊った。
2011_1001BBQ・いわき0107 2011_1001BBQ・いわき0116 
2011_1001BBQ・いわき0120 2011_1001BBQ・いわき0128
後日、このフラガールのドキュメンタリーを見る。
それで、この日ステージを見て感じた「熱」の理由を知った。
準備で時間がないのに、訳も分からずこのステージに見とれてしまったほどだったから。

他の日は、主に豊間地区の防風林に取り残されていたガレキを運んだ。
ぬいぐるみ、辞書、そんなものを見る度に手が止まった。
そして昼休憩になると近くの空き地に腰を下ろして弁当を食う。
そこは見通しが良く、遠く向こうまで見えた。

だって辺りは家の土台しかなかったから。

ららミュウとアクアマリンの間にある商業施設でも
再オープンに向けてお手伝いをした。
初めて行った時は1階のあちこちの壁は穴が開いていて、真っ暗で、
残念ながら廃墟のようだった。

そこで半年振りに業務用冷蔵庫を開け、
私は初めて6カ月ものの生卵が腐った匂いを嗅いだ。 
皆その冷蔵庫を、無口なまま黙々と洗った。

その後何回もその施設の復旧をお手伝いした。

そして12月上旬には無事新しいスタートを切ることになる。
その姿を見たのは12/18(日)、
ボラセンがそこで子供たちを集めてクリスマスパーティをするということで
そのボランティアをするために訪れた時だ。
綺麗になったその施設を見た時、とてもうれしかったのを覚えている。

その日私たちは全員サンタの格好をし、おもちゃやケーキを配り、歌を歌い、演劇をした。
おそらく今まであまり遊べていなかったのだろう、子供たちの目は輝いている。

それよりも、親の顔。
そんな子供達の顔を見て、とてもうれしそうだった。 
2011_1218クリスマスパーティ0037 2011_1218クリスマスパーティ0048 
2011_1218クリスマスパーティ0044 2011_1218クリスマスパーティ0058
パーティが終了した後、
私たちボランティアのねぎらいの為に『大人のクリスマスパーティ』を行ってくれた。
自治会長さんの話や地元の方々の話、オーナーの挨拶に皆泣いている。

外に出てみると夕焼けの中、光るアクアマリンが見えた。
2011_1218クリスマスパーティ0067
なんだかとても心にしみる、綺麗な風景だった。

12月までほぼ毎週、災害復興ボランティアで小名浜に来た。
大変だったけど、無駄じゃなかったんだな。

いわきサンシャインマラソンは第1回から出場したかったのだが、
その年は守谷ハーフマラソン、第2回の時は森林公園完走マラソンにエントリーしていた。

そして今年やっと出場することが出来る。
しみじみと走ろうと思い誰も誘わず1人でエントリーしたんだけど、
結局4名集まった。
(そのうち1人はエントリーが間に合わなかった。)
皆、思うところがあるんだろう。

2/11(土)さいたまを出発し、外環、常磐道で小名浜入り。
高速代は常磐道休日特別割引も適用され¥1,750ー、安い!
 
お昼頃、まずは いわきららミュウへ。
2012_0212いわきサンシャイン0023
天気は快晴!でもちょっと風が強い。

ららミュウとは観光物産センターで、広い魚介類売り場と お土産、食事処などがある。
こういうのを眺めていると、魚好きな私はきりがない。
2012_0212いわきサンシャイン0012
なんだかワクワクしてしまう。まるで大人の遊園地や~。

ドンコは東北の魚だ。ぶつ切りにして味噌汁にするとうまい。
煮付けもいい。肝がうまいんだな。
2012_0212いわきサンシャイン0013
愛嬌のある顔。沖堤でも結構釣れるんですよ、こんなに大きくないけど。

いわき市の魚、メヒカリ。一夜干ししたのを焼いたり、から揚げ、天ぷら。
ワカサギに似てるのかな、味は。
2012_0212いわきサンシャイン0010
うまいんだよね~、ホックホク。いわきに来たら食べないと。

なんだかたまらなくなって、岩カキをその場で食す。
2012_0212いわきサンシャイン0004
これ、全部食えるんじゃないか?

プリップリでしょう?
運転があるので、日本酒飲めないのが拷問です。
きりっと冷えた白ワインでもいい。
2012_0212いわきサンシャイン0009
磯の香が口の中に広がった後、清廉なうまみが脳天まで届き、あえぎ、身悶える。
もう、どうにでもして。

磯焼きなんてものあって、目を奪われてしまう。
2012_0212いわきサンシャイン0014
ホタテもいいよね~。なんだかフルコースじゃないか。
焦げた醤油の香りが、食欲をそそる。香水にして顔にふりたい。

とりあえず空腹のままだと、いろんなものを買いすぎてしまうので 昼飯にした。
2階のレストラン『やまろく』にて、刺身定食。
2012_0212いわきサンシャイン0017
煮付けまでついていて、大満足でした。

店の女の子がレジで「夏目漱石の千円札を久しぶりに見た~!」
と言って笑っている。

満腹になったところで、私の運転でコースの一部を走ってみることにした。

小名浜から三崎公園、永崎海水浴場、そして中之作港、折り返しの江名港。
この二つの港も沖の堤防で釣りができる。
特に江名港は何度も訪れ渡船で沖に渡り、ここでは初めてナメタカレイを釣った。

やはりまだ津波の傷跡が随所に残っている。

そこからはコースを外れ、北上。
合磯海水浴場のそばを通り、いわき病院を過ぎる。
私が参加していたボラバスがそこで今日作業しているのは、知っていた。
いつもの防砂林でのガレキ撤去。
車をゆっくり進めると、皆真剣な顔で作業している。

知った顔が多かったが、止まらずに通り過ぎた。

この辺り一帯、家の基礎の部分の土台しかない。
同乗者達はこんな風景を見るのは初めてなのだろう。
私も初めて来たときは、息を飲んだ。

そして塩屋崎へ。
ちょっと道を間違え、北側から回り込んだらしい。
日陰ではまだ雪が残っている。
車は山間いを通り過ぎ、すぐひらけた海岸線に出た。

そして呆然とする。

ここもそうなのか。
土台しか、無い。それも見渡す限り。
ここに家があった風景を想像するほうが難しいくらい。

遠くに学校が見える。豊間中学校だった。

近くまで来ると、中学校にはガレキの山。
そこはプールだったことが、かろうじてわかる。
うず高く積まれていて、それはとても奇妙で、まるである種のオブジェのようだった。

こんな悲しく恐ろしい風景は、見たことが無い。
辺りのものを全てここに集めるしかなかったのだろう。

少しの間、思考が止まった。

塩屋崎灯台のふもと、記念碑の前に到着。
この灯台は、映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台。
美空ひばりが最後にレコーディングした「みだれ髪」の中にも歌われている。
2012_0212いわきサンシャイン0025
風が強いが、観光客はちらほら来ていて、お土産屋も開いていた。

悲しいくらい、海が綺麗だった。
2012_0212いわきサンシャイン0027
さっき見た土台だけの風景と、プールの上のがれきの山と、
この真っ青な海のコントラスト。

知識では知っていても、実際に見ると心に響く衝撃が違う。

また海岸線を北上した。
四倉(よつくら)の道の駅に行きたかったのだ。
新舞子ハイツ前の道を海岸線に出ようとしたら、道がうねっていて割れていた。
通行止め。
もうすぐ1年なのに。

次の道で海岸線に出る。
防砂林である松林に囲まれたこの道も、何回も通ったことがあった。
新舞子ビーチは日本の白砂青松100選(美しい松原をともなった砂浜の海岸)
に選ばれている。
この海岸で良くルアーフィッシングをした。

磐城舞子橋からみる夏井川河口の風景が好きだった。
この橋も当初は通行止めだったらしい。
よく行ってい海岸沿いのコンビニも人の気配すらなかった。

そして道の駅よつくら港へ。
ここは店が流され、仮設のテントで営業が再開されている。
私は近くの太平洋健康センターに良く行っていて、
ここにもよく寄って土産を買った。

海の目の前にあるその健康センターは、今もまだ営業していない。

15時までの営業だったので、ぎりぎり到着。
明日の朝食にしようと、おこわ、大福、
お土産に名産のトマト、さといもを買った。
2012_0212いわきサンシャイン0033
「がんばっぺ、いわき」の缶バッチをナンバーカードに着けようと話していると、
お店の方に「明日、マラソン走るの?」と聞かれた。

「関東も寒いと思うけど、こっちも寒いからねぇ。がんばってね。」
ちょっとなまった、そのやさしい言葉になんだかホッとする。

あの風景を見た後だけに。

この道の駅がある四倉港も、使えない打ち上げられた船が港の一か所に集められていた。
すさまじい光景だ。
そういえばここでも釣りをしたことがある。
その時はこんな風になるとは夢にも思っていない。 

そこから大会のスタート地点である、いわき陸上競技場近くへ。
コースである鹿島街道を通って意外にアップダウンがあることに驚き、
小名浜のホテルに到着した。

チェックイン、荷物を置いてすぐスパリゾートハワイアンズへ。
ここでは前夜祭が行われ、東洋大の柏原選手も現れるそうだ。
郷土料理も出るって。
さかぁ、食うぞー。張り切って行った。
2012_0212いわきサンシャイン0040 2012_0212いわきサンシャイン0037  
2012_0212いわきサンシャイン0038 2012_0212いわきサンシャイン0036 
もういっぱいで入れませんって・・・。
前夜祭は5時半から。前売りが3時から販売されたようで
4時には売り切れたそうだ。

呆然とする我々3人。

人気があったんだろうね、柏原君。
ここで参加賞が引き換えられるので、Tシャツをもらいトボトボ会場を後にする。

これだけだと切ないので、
急遽、近くのいわき湯本の日帰り温泉施設「さはこの湯」へ行った。
2012_0212いわきサンシャイン0043 2012_0212いわきサンシャイン0045 
ここは建物が趣のある作りで、浴槽はそんなに大きくないが完全かけ流しの天然硫黄泉。
比較的熱めの温度が体の芯まで温める。
硫黄臭くって、大好きだ。
なんてったって入浴料220円。ここも釣りの時、よく来たんだよね。

すっきりサッパリほっこりした後は一目散にホテルに戻った。
柏原君?もうそんなことは良いのだ。
アレだ!
日も暮れたことだし、とりあえずアレしかない。
プシュ、ゴクゴク、ぷはぁ~、なのだ。

ホテルに戻り、徒歩であらかじめ決めていた近くの割烹へ行くと満席。
また、いっぱいなのか・・・。

結局ホテルの1階にある居酒屋へ。

でもここは地酒が豊富で、食べ物もうまかった。
なんせ店員のおばちゃんが丁寧で優しい。こっち来て良かったな。

さっくさくのメヒカリの天ぷら。
2012_0212いわきサンシャイン0050 
刺身の盛り合わせ。
2012_0212いわきサンシャイン0053 
きんきの煮付け
2012_0212いわきサンシャイン0054 
奥にならぶ日本酒は、
「又兵衛 大吟醸」 福島・いわき
「花泉辛口」 福島・南会津
「大七生もと純米」 福島・二本松
「〆張り鶴 純米吟醸」 新潟・村上
2012_0212いわきサンシャイン0060
現地で飲む事は、復興支援なのだ。そうだ、そうだ!

新潟も入ってますが、ほとんど福島の地酒で。
又兵衛は1合1500円。すっきりフルーティでうまかった。
後から調べると、地元いわきでしか手に入らないらしい。 

今回呑兵衛3人なので、いやな予感が頭をよぎる。
俺たちは明日は本当にフルマラソン走るのか?
なにより、今夜は飲みのブレーキ役がいないじゃないか。 皆、飲兵衛だ。
止める人がいない。
アクセル役3人なんだから。 踏みっぱなし。

でも、あんこう鍋は外せないよね。肝もたっぷり。
味噌の出汁がうまみたっぷりでたまらない。
酒も進む、進む。
アクセル踏む、踏む。
2012_0212いわきサンシャイン0061
あぁ、この中で泳ぎたい。

残った出汁は雑炊にしてカーボローディング。
2012_0212いわきサンシャイン0067 
と、言うわけで夜も更けていきました・・・。 

翌朝、無事に起床。少し酒臭いが・・・。
そのままホテルに車を置かせてもらって、アクアマリンの会場まで徒歩で移動。
ダウンベストを着ていたので、衣装はばれてない、 のか? 衣装?
アクアマリンからスタート会場までシャトルバスに乗る。
2012_0212いわきサンシャイン0073 2012_0212いわきサンシャイン0077
2012_0212いわきサンシャイン0081 2012_0212いわきサンシャイン0091
バスで20分くらいで到着。快晴。だが寒い。気温は2℃。
なかなか上着が脱げないな。荷物預けは混まないようだけど。

記念撮影その1。
なぜがゲートの周りに人が寄ってこない。
2012_0212いわきサンシャイン0084 

記念撮影その2。
「類は友を呼ぶ」ということわざをかみしめる。
2012_0212いわきサンシャイン0085
そして時間になり、列に並ぶおかしな3人組。

そうです!NAHAマラソンに引き続き、エルビス・プレスリーの仮装で走るのだ!
ウケなかったらどうしよう?

この頃から風が強くなった。今まで無風だったのに。
大会関係者の挨拶、競技説明が始まった。

そして1分間の黙とう。

先ほどまでにぎやかだった会場が、一瞬にしてシンとする。
静寂。
風が吹く音しかしない。

目をつぶるとあたりには誰の気配もせず、そしてこれが永遠に続くような気がした。

何かを訴えかけるように、冷たい風が何度も何度も身体に打ち付ける。

そして黙とうが終わり、現実に引き戻された。
一気ににぎやかになり、突然、生命感がそこかしこにあふれだす。

このコントラスト。そして我々は生きている。

さあ、走るのだ。
2012_0212いわきサンシャイン0103
やがてスタートの号砲とともに、列が動き出した。

柏原君と増田さんがいるらしい。遠くてよくわからん。
2012_0212いわきサンシャイン0105 2012_0212いわきサンシャイン0108
フラガールは分かったんだけど。  

気温は低いが、あたりのボルテージは最高潮。
4000人近くのランナーがそれぞれの想いを胸に、走り出す。
はるか遠くのゴールを目指す。
2012_0212いわきサンシャイン0117 2012_0212いわきサンシャイン0118
陸上競技場を出て、右折。
いわき市の大動脈の一つである、鹿島街道に出る。 
平市街、小名浜を結ぶ広い幹線道路だ。

すぐ、応援する大勢の姿が見えた。
まだまだ風が強く、とても寒いのに。
2012_0212いわきサンシャイン0124 2012_0212いわきサンシャイン0121 
2012_0212いわきサンシャイン0122 2012_0212いわきサンシャイン0123 
どれも熱を帯びていて、驚いた。
いくら盛大なイベントだといっても、こう言っちゃ悪いがここは都会ではないのだ。
こんなに人がいるとは。

それはどんどん南下する程、多くなっていく。
2012_0212いわきサンシャイン0126 
なんだか、圧倒される。
なんでこんなに応援の人が多いのか。
もちろん友達などが走ってるというのは、あるんだろうけど。

でも、本当に風が強く寒い日だったんだ。

鹿島街道を左折し
(そこに柏原君がいたらしい。沿道に手を振るので忙しかったから分からなかった。)
2012_0212いわきサンシャイン0133 2012_0212いわきサンシャイン0138 
もう一度左折すると海が見えてくる。

ちっちゃな子供が自分の背丈よりも大きい大漁旗を、一生懸命振っていた。
2012_0212いわきサンシャイン0141 2012_0212いわきサンシャイン0144
なんか楽しそう。

そして海岸線に出ると、こんな景色が目の前いっぱいに広がる。  
2012_0212いわきサンシャイン0148
ここに来て本当に良かったと思った。 すぐ先には永崎海水浴場が見える。 

後で分かるが、
多くのランナーはこの先の声援で涙を流すことになるのかもしれない。
2012_0212いわきサンシャイン0150 2012_0212いわきサンシャイン0151 
でも、オレは違った。

すでに、涙が止まらない。
2012_0212いわきサンシャイン0154
初めて知った。
泣きながら走るのって、結構苦しい。息が上手く吸えなくて。
そんな重要な事、なぜランナーズに書いてないのだろう 。

自分がおかしいんじゃないかと思った。
なぜそんなに感傷的なのか。
2012_0212いわきサンシャイン0160  
エルビスのでかいサングラスをしていて良かった。
そして腕で汗を拭くフリして、涙をぬぐう。

空を指す道路標識を見ながら、
永崎海水浴場の交差点を右に折れ、中之作港へ向かう。
2012_0212いわきサンシャイン0162 

相変わらず海は輝いていて、とても穏やかだ。
2012_0212いわきサンシャイン0167 2012_0212いわきサンシャイン0170 
とても、穏やかなのだ。

港に近づくと、ここにも爪痕は残っている。

でも、そんなことどうでもいい。 
 2012_0212いわきサンシャイン0177  2012_0212いわきサンシャイン0173
こんな寒い中、
ずっと声を出しているおばぁちゃんが居た。

おじいちゃんは、笑顔で手を振っていた。

子供はメッセージカードを掲げて、跳ねていた。

「がんばれ!」と声をかけられて、「がんばろう!」と応えた。

すぐ「ありがとう!」と、通り過ぎた後ろから返事が聞こえる。
2012_0212いわきサンシャイン0180 2012_0212いわきサンシャイン0182 
この4千人のランナー達は、なぜここを、いわきサンシャインマラソンを選んだか。
やっぱり今年は、絶対走らなきゃならない。
そう、絶対に。

想いは一緒だ。

そして突然、中之作の大漁旗が目に飛び込んでくる。
2012_0212いわきサンシャイン0185
なんて鮮やかで、力強く、生命感にあふれているのだろう。

人生は不条理だなんて、大人だったら大抵の人は知ってる。
でも現実を目の当たりにすると、
その圧倒的な力の前に、心はいとも簡単にねじ伏せられてしまう。

走りながらも、自分の無力さを感じでいた。
でも、なんだこの現地の人々の温かさは。

この世に生まれた瞬間から、死に向かって生きていく運命の中で、
悲しい出来事が当たり前のように、そこかしこにあふれている。

そんな中、自分が笑顔でいられる事が誰かの救いになるのなら
それは私たちをも救ってくれるのだろう。 
2012_0212いわきサンシャイン0186 
もう声なんて枯れたっていい。大声でありがとう!を言い続け、沿道の人々に手を振った。

大漁旗に彩られた道を、ゴールをめざして走る。 
2012_0212いわきサンシャイン0188
この旗が漁船に飾られ、港に戻ってくる日が再び来ることを願って止まない。
オレは絶対にここのカツオを食う。

軒先には、つるし雛がランナーを迎えていた。
毎年2月上旬に「つるし雛祭り」が行われているそうだ。
2012_0212いわきサンシャイン0190  
このそばで応援していたおばちゃんに、聞いた。

そして仲間のキャサリンとすれ違い、折り返し江名港へ。
いいぞ、キャサリン!その明るさが素敵だ! 
盛り上げようと、がんばっているのだ。
2012_0212いわきサンシャイン0192 2012_0212いわきサンシャイン0194 
岬を曲がると、思いがけない光景が広がる。
なんだ、なんだ?

折り返しの江名港に、コースを囲むように大勢の人垣が出来ていた。
祭りの会場みたいだ。  
 2012_0212いわきサンシャイン0204 
  
そして、大勢の声援が聞こえる。
2012_0212いわきサンシャイン0206 
「来てくれて、ありがとう。」
「走ってくれて、ありがとう。」
2012_0212いわきサンシャイン0207 
これを聞いて、私はどんな顔をすればいいのだろうか。

ここで応援している皆さんは、どんな想いでいるのだろう。
どんな悲しみを持って、どんな苦しみを抱いているのだろう。
 
でもそれは優しさになって、駆け抜けるランナーを温かく包んでいた。

人の痛みは、全てを理解することは出来ない。
その本人でしかわからない。
でも、一緒に悲しんで、苦しんで、感じることは出来る。

そして、忘れない。

笑顔で手を振った。
精一杯オーバーアクションで、エルビスで、マイクを持つ手を振った。
2012_0212いわきサンシャイン0208        
そして、声を出し続ける。
「ありがとう、ありがとう。」

それしか出来ないし、それをするべきなのだ。

そして、走る。ただ、走る。

しっかり受け取ったよ。
この想いが繋がるよう、走る。

小石を投げ入れた水面のように、ゆっくりと輪になって広がればいい。

寒風吹きすさぶ中でも祭囃子が心を熱くし、
沿道の人々の笑顔がランナーの涙腺を緩ませた。
2012_0212いわきサンシャイン0209 2012_0212いわきサンシャイン0210

ここ江名港には、暖かな太陽の日差しがあふれていていた。
2012_0212いわきサンシャイン0211 
遠くに三崎公園のマリンタワーが見える。
次はあそこを目指すのだ。
2012_0212いわきサンシャイン0223 
この大会はスタッフが多い印象を受けた。
ピンクにスタッフジャンパーで、目立つからだろうか?
2012_0212いわきサンシャイン0225 2012_0212いわきサンシャイン0226 

そして明るくて、元気。
こちらから話しかけると、たぶん話しかけるランナーなんて珍しいのだろう、
うれしそうに返してくれる。
2012_0212いわきサンシャイン0228 2012_0212いわきサンシャイン0229 

正面のマリンタワーが近づいてきた時、また大漁旗に励まされた。
2012_0212いわきサンシャイン0233
この左手には、別チームのボランティアがお手伝いをした例の高校がある。
まだ痛々しく、とてもじゃないがカメラを向ける気にはならない。

声を掛けると、休憩中だったのに喜んで手を振ってくれた。
みんなやさしい。
2012_0212いわきサンシャイン0234  
そしてここが中間地点、両手を挙げて応援している熱狂的なスタッフのお姉さんの前を過ぎ、
三崎公園の坂道を上る。
2012_0212いわきサンシャイン0237 2012_0212いわきサンシャイン0240 
2012_0212いわきサンシャイン0244 2012_0212いわきサンシャイン0245 
うん、なかなかシビれるぜ。

そして、マリンタワーのふもとに着いた。
2012_0212いわきサンシャイン0250
キャラクター名は、ワカラン・・・。

ここのエイドには名産品が用意されているのだ。
きつい坂道の後、アメとムチね。
2012_0212いわきサンシャイン0252 
プチトマトはみずみずしく、程よい酸味と甘味。
立ち止まってここぞとばかり食べまくる。

塩むすびだ。コメはいいねぇ。コメ星人のワタクシ、のんびり2個食った。
2012_0212いわきサンシャイン0253 

なぜかみんな、ゆっくりしていかないのだ。
さっと食べた後、走って行ってしまう。
2012_0212いわきサンシャイン0254 
まぁ、それが当たり前か。 そだね。

でも、オレは相当ゆっくりしてました。
なんかもったいなくって。
またこのいちごが新鮮でうまいんだ。来年は練乳もってこよ。
2012_0212いわきサンシャイン0256 
エイドでいちごって初めてだけど、良いね。

いやぁ、一体何個食ったのだろう。
もっともらっていい?って聞いたら、
いっぱい食べてって言ってくれたから・・・。
2012_0212いわきサンシャイン0257 
どっから来たの?と聞かれ、埼玉ですというと、
遠くからご苦労さんだねぇ、って。
となりのスタッフは昔、浦和に住んでたって。
え~近いね~、なんてやり取り。

ここに一体何分居たかな?

後ろからは続々とランナーが登ってきて、エイドを楽しんでいる。
2012_0212いわきサンシャイン0258  
コース図を見た時、なんで三崎公園を入れるんだろうと不思議だった。
わざわざ、こんな急なアップダウンを入れるなんて。

でもそれはすぐに、わかる。
2012_0212いわきサンシャイン0263 
これを見せたかったんだな。

サンシャインマラソンのコースの目玉、最高のビューポイントなのだ。
眼下に小名浜の海が一面に広がっていて、とても晴れ晴れとした気分になる。
2012_0212いわきサンシャイン0262 2012_0212いわきサンシャイン0266 
2012_0212いわきサンシャイン0270 2012_0212いわきサンシャイン0271  
トンネルをくぐった後、ランナーに話しかけられた。
「写真撮りながら、走ってるんですか?」
このブログを宣伝したら、「見てみます!」

載せましたよ~、見てくれているかな?
慣れていて余裕がある人は、結構話しかけてくれる。

そしてコースはまだ営業再開していない魚市場の前を過ぎ、
ららミュウの海側を通り、アクアマリンの先をまわっていくのだ。
2012_0212いわきサンシャイン0280 
ここからが、また、凄かった。沿道の応援が。

ららミュウの角を曲がるとコースが狭くなり、
両脇には大勢の人・人・人。

その途中、エイドがあり立ち止まって水を飲んでると、
作業をしてたボランティアの高校生が、顔を上げてオレを見て言う。
「・・・すげー。」
エルビスが分からないんだろうけど、ビックリしている。

後ろから視線を感じ、振り向く。
コース幅が狭いから、目の前に、人・人・人。

なぜか、止まったまま両手を挙げ、ガッツポーズしてみた。
その瞬間、声援が。
「うぉ~っ!」
ライブハウスみたいだ。
2012_0212いわきサンシャイン0279 2012_0212いわきサンシャイン0281
2012_0212いわきサンシャイン0283 2012_0212いわきサンシャイン0284 
投げキッスをしてみた。
「うぉ~!」

海の目の前だからとても風が強く、極寒だろう。
でも、応援がすごかった。スゴイ盛り上がり。
2012_0212いわきサンシャイン0285 2012_0212いわきサンシャイン0286 

ちっと足が重くなってきたが、とてもじゃないけど休めない。
2012_0212いわきサンシャイン0287 2012_0212いわきサンシャイン0288 
可愛い子を見つけて、叫んでみた。
「愛してるよ~!」

「きゃぁ、イヤ~。」
いや?
2012_0212いわきサンシャイン0289 2012_0212いわきサンシャイン0290 

オレ、ここ数周してもいいかなぁ。すごく楽しいんですけど。
2012_0212いわきサンシャイン0291 2012_0212いわきサンシャイン0292 

仮装っていいね。得した気分。
2012_0212いわきサンシャイン0293 2012_0212いわきサンシャイン0294 

ここまで区間は大会の名物にしても良いくらい、ランナーは声援を受ける。
もっとコース幅を狭くすると、臨場感がお互いに増して盛り上がるんじゃないか。
2012_0212いわきサンシャイン0295 2012_0212いわきサンシャイン0297 
アクアマリン水族館の中からも手を振ってる人がいた。

そこを回り、工場プラントが立ち並ぶとても広い産業道路に出る。
2012_0212いわきサンシャイン0306 
広い道はスピード感が感じにくく、退屈と感じる人もいるだろう。
まぁオレはスピードがないので関係ないけど。

ここからはハッキリ言って景色もコースも単調だ。
タンチョウと言っても、鶴ではない。

でも、嫌いじゃないんだよね。荒川で慣れてるし。

そんなことを考えてると、なまはげに抜かれた。 
2012_0212いわきサンシャイン0310 
こんなに颯爽と走るなまはげを見た事がない。
さかなクンバンダナにも抜かれた。

歩道を一列になって歩いて応援する団体に遭遇。
人が少なく寂しくなってきていたので、これはありがたい。
2012_0212いわきサンシャイン0312 2012_0212いわきサンシャイン0315 
そして思わぬところに、ちびっこチアガールたちが。
音楽をかけ、踊りながら大声で応援していた。
ランナーたちもここでは元気になって、一緒に手だけだけど、踊っている。

一番きついところで応援なんて気が利いてるね。 ありがとう。
2012_0212いわきサンシャイン0317 
NAHAマラソンを思い出す。

ちびっこだったのは、かなり昔であろうと思われる?チアガール・キャサリンとまたすれ違った。
2012_0212いわきサンシャイン0319 2012_0212いわきサンシャイン0323 

このあたりも微妙に長い下りだったり、上りだったりして結構つらい。
でも、ちゃんと応援してくれるひょっとこもいるのだ!
2012_0212いわきサンシャイン0324 
あるエイドでカメラとマイクを置き、ベルトを外した。
衣装の下に来ているロングタイツを直そうと思ったからだ。

終わって股間のチャックを上げたら、あれ?取れた・・・。
ポロっと。
あぜんとして、しばし手が止まる。

そこもエルビスならオープンのままでいいのだが、そこは決してエルビスではない。

もはやそれは仮装ではなく、変態である。
まぁ、紙一重ではあるが。

ハッと気づき、ナンバーカードを止めてる安全ピンで応急処置。
良かった、開いたチャックから自慢のマイクスタンドが見えないで。

あとはまたアクアマリンパークに戻って、ゴールするだけだ。
2012_0212いわきサンシャイン0323 2012_0212いわきサンシャイン0329 

途中の敷地にも、ガレキが積まれていた。
横目に、走る。
2012_0212いわきサンシャイン0336 2012_0212いわきサンシャイン0339 
また途中のエイドでも、梅干しを食べながらボランティアの方とおしゃべり休憩。
そこのおじさんが言う。
「梅干し1個食べると、あと3キロは走れるよ~。」

ゴールまでまだ5キロあるんだけど・・・。
2個食った。

「そうそう、2個食べれば大丈夫だよ~。」
面白い人だ。

「本当に?これでゴールまでたどり着かなかったら、すぐ走って文句言いに来るよ。」
私のギャグは、通じなかったらしい。
それならゴール出来るでしょ!が正しいツッコミなのに。

すでにヘロヘロなエルビス(通称:ヘロビス。今、考えた。)だが、ゴールは近いのだ!
2012_0212いわきサンシャイン0341 2012_0212いわきサンシャイン0344 
必死にうさぎちゃんを追う、オオカミになる。
そう、オレはエルビスの皮をかぶったオオカミなのだ。
でも追いつかない。
ちょっと待って・・・。お、置いてかないで。

ゴールは産業道路からはちょっと外れていて、微妙に見えない。
でも近くなるとまた応援が多くなり、なんだかふるさとに戻ってきたようでうれしくなる。
2012_0212いわきサンシャイン0345 2012_0212いわきサンシャイン0346 
そして、見えた!

この小名浜の海の色に似た鮮やかな青のフィニッシュゲートが近づく。

そこには両脇に人垣が出来ていて、
すでに42km走ってきたランナーに遠慮なく声援のシャワー浴びせるのだ。

みんなオレを見て笑ってる。

そして、オレはその笑顔を見て、また笑う。

そう、それでいい。

強風ではあったけど、
サンシャインマラソンという名のごとく、どこでも暖かな日差しが降り注いでいて
光があふれていた。

今、いわきを走れて本当に良かった。
2012_0212いわきサンシャイン0350  
ただ走ることでこんなにも喜ばれるんだったら、何度でもここに来て走るよ。
だってランナーだったら、いつもやってることなのだ。

たった、それだけのこと。

人が集まることで、希望が生まれるのなら。
WS000004.jpg   
スタート会場に入る前、シャトルバスで友人の隣に座った現地のランナーが言っていた。
「福島に来るの、いやじゃなかったですか?」

全然、いやじゃないよ。
君も見たよね、今日。
こんなにも多くのランナーが走ったところを。
2012_0212いわきサンシャイン0355 2012_0212いわきサンシャイン0356

走り終わった後、カニ汁が振る舞われた。
温まるね~、って引き代え券忘れたんで食えなかったけど。
2012_0212いわきサンシャイン0358  
復興祭で食ったから、いいや。

ゴール会場であるアクアマリンパークには、復旧をお手伝いした商業施設がある。
入ってみると、大変混んでいて人があふれていた。
オーナーも見かけたが忙しそう。

そんな姿を見て、またうれしくなった。
最初のあの様子からは、想像出来なかったからだ。

マラソンと同じように、少しずつ。少しずつ。

さて仲間と合流し、いわき湯本の温泉へ。
「湯島屋」さんに到着。
チラシを持っていけば、この日は500円で入れるのだ。

大きな湯船につかる。 湯気と硫黄の香りがあたりに立ち込めていた。
フルマラソンで冷え切った身体が深くじんわり温まり、溜まった疲れがゆっくりとほぐれていく。
2012_0212いわきサンシャイン0359 2012_0212いわきサンシャイン0360  
いわきに来て温まったのは、身体だけじゃなかったのかもしれない。

あのおばあちゃんは、「来てくれてありがとう」って言ってたけど、
こちらこそ、走らせてくれてありがとう。
2012_0212いわきサンシャイン0075  
また、来るよ。





にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村

コメントもお待ちしております~。
一番下のcommentをクリックしていただくと、フォームが出ますので。
スポンサーサイト

Trackback

Trackback URL
http://jimmyblackpepper.blog20.fc2.com/tb.php/78-215868a0

Comment

さぶろう | URL | 2012.03.03 22:22
また今回は壮大ですね。
小説のような記事、じっくり読ませてもらいました。
読んでて引き込まれました。
走ることが直接復興につながるなら、ランナーとして
こんなに嬉しいことはないですね。
ジミー | URL | 2012.03.03 23:11
さぶろうさん、
コメントありがとうございます。

あの、コメントしにくい記事でしょう(笑)

色々な面で、エクスキューズがなく書きました。
誤解される面が多々あるかと思ったけど、衝動的に。
そろそろ1年経つので、衝動的でも良いのかと(笑)。

でも純粋に大会だけ見ても、結構良いんですよここは。

大会じゃなくても、走りに来ようと思ってます。
キャプテンe | URL | 2012.03.04 22:41
いい話だなあ。
マイクスタンドのところが特に・・・。
ジミー | URL | 2012.03.04 23:34
キャプテン、

マイクスタンドは間違いだった。
マイクコードみたいに細いのがちょろっと・・・。
Den-O | URL | 2012.03.13 17:30
三崎公園の下り、トンネルのところで声をかけたDen-Oです。覚えてますよ~。
こういう写真を見ると、写真を取りながら走るのもいいものですね。

次回走るときには僕も写真を撮ってみようかな?

またどこかでお会いしましょう!
ジミー | URL | 2012.03.14 20:17
Den-Oさん、
コメントありがとうございます!
見に来ていただけたんですね。

私はあの時点で結構へろへろでした。
でも人と話すと元気が出るものですね。
Den-Oさんは余裕そうでしたが・・・。

またどこかでお会いしましょう!
san-an | URL | 2012.06.05 13:27
初めて読みました。こんな時間に(笑)
同じコースを走ったものとしてあの目に焼きついた映像が蘇りました。そういえば走ってて驚き、感動の連続でしたね。
記事もものすごい大作ですね。
しかし前日の大量の飲み食いもすごい・・・(笑)
ジミー | URL | 2012.06.06 00:10
san-anさん、

コメントありがとうございます。
同じコース走りましたけど、
恰好とかかった時間がかなり違いますが(笑)

来年もいわきに盛り上げに行くつもりです。
いや、飲みにか(笑)
Comment Form
公開設定

◇過去の記事はこちらから

全ての記事を表示する

プロフィール

ジミー

Author:ジミー
走っても痩せない。なぜならば食って、飲んでるから。


【自己ベスト】
2009年 第12回荒川市民マラソン   3時間55分
2009年 第10回谷川真理ハーフマラソン 1時間46分
2011年 第7回いわて銀河100Kmチャレンジ 13時間29分

【初レース】
2005年かすみがうら10マイル
【初フルマラソン】
2006年 第9回荒川市民マラソン    6時間10分

【東京マラソン】
第1回だけ当選しました。土砂降りのこの大会記録は6時間46分
あと14分遅ければ都知事と握手してテレビに写ったのに。
膝が痛くてそんな余裕ありませんでした。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。